こんにちは。
恋愛セラピストのHaNAです。

恋愛問題を解決するにあたって、セラピーではその人の強い負の感情、ネガティブな感情を扱うこともあります。

つらい、苦しい、悲しい、不安、さびしい、ムカつく、イライラする…

わかっていても、こういう感情が出てきて、心の中がいっぱいいっぱいになると嫌な感じがします。

そしてそれがいつまでも心の中から出て行かないと、

「こんなネガティブな気持ちばっかりの自分が嫌いなんです」
「こんな辛くて苦しい気持ちは自分の中から消してしまいたいんです」
「自分の中が真っ黒な感情でいっぱいなので、もっとキレイな真っ白い感情でいっぱいにしたいんです」

と、ネガティブな感情を嫌い、心の中からそれをすべて捨て去ろうとします。

真っ白

しかし、ネガティブな感情を完全に消して真っ白になることは、幸せとは限りません。

 

感情は本能と強く結びついています。
何かを感じるとき、人は それが良い or 悪いと区別して感じているわけではありません。
ただ、そのとき、ありのままに感じたものが湧いてくるのが感情です。

セラピーには、たまに「自分の感情を感じられない人」がいらっしゃいます。

「自分の感情を感じられない人」の多くは、幼少期の未完の感情など「嫌だから感じたくない」「不安になるから知りたくない」気持ちを、感じない・気づかないようにしようとするところからはじまります。

しかし、感情は本能と強く結びつく、とてつもないエネルギーです。

そんなエネルギーを自らの意思・理性で押え込むのは、並大抵のことではありません。
ましてやその中から「このエネルギーは感じてもいいけど、あっちのエネルギーは感じたくない」なんて細かい判断をすることはほぼムリです。

結果、必死になって、すべての感情をひっくるめて感じないようにする…という流れをたどります。

感情を感じるスイッチは、オンかオフの二つしか選べません。

「ネガティブな気持ちを感じたくない!」とスイッチをオフにしてしまうと、ネガティブな気持ちを感じないかわりに、ポジティブな気持ちも感じられなくなってしまいます。

つらい気持ち、不安な気持ちが無くなった。
同時に、楽しい気持ちも、嬉しい気持ちも感じなくなった。

どうでしょう。
ネガティブな気持ちを感じなくなったのに、これでは「幸せになった!」とは言えない感じがしませんか。

 

ネガティブな感情を消したいという願いをほどいていくと、「そのネガティブな気持ちが重すぎて耐えきれないから」という理由がとても多いです。

「もうこれ以上、こんなに重いものは持てない…だから捨てたい!!」

そして、「ポジティブな感情のほうが持つのがラクそうだな…」と、

ネガティブな感情を捨て、ポジティブな感情で心をいっぱいにしたいと望みます。

しかし、ポジティブばかりを追い求め、常にポジティブでいられることが幸せだとも私は思っていません。

以前、ある役者さんがテレビのインタビューにこう答えていました。

『元気な役ばっかりやっていると、ふいに泣きたくなるんだよね』

この役者さんは、常に元気で明るい、まさにポジティブのかたまりみたいな役を演じることがとても多い方です。

感情とはエネルギーです。

感情を感じる、表現するとは、そのエネルギーを受け止めて、使うことです。

常にネガティブ、常にポジティブでいるということは、このエネルギーを常に使い続けるという意味です。

補給も休憩もせずに、常にエネルギーを使い続けたら…いつか消耗しきって倒れてしまいます。

だから人間は、無意識に、消耗しきらないよう感情のバランスをとろうとしています。

上の役者さんのインタビューは、まさにそれを表現していると思いました。

ネガティブばっかりだと、心がポジティブに憧れるように、
ポジティブばっかりだと、ネガティブを求めるようになる。

人は、常に同じ感情ばかりではいられないのです。

 

ネガティブな感情を消したいという願い。

この願いを本当の意味で叶えたいならば「ネガティブな感情を全て消す」ではなく「耐えられるぐらい小さくする」ことに目をむけることが重要です。

ネガティブな気持ちは決して無くならない。
だから、例えネガティブな気持ちがわき上がってきても、耐えられるようにすればいい。

なお、ネガティブな感情を小さくする具体的な方法は、下記の記事を参考にしてみてください。
実生活で取り組む、承認を受け取るトレーニング
ゆるしのワークの概念と手順
怒りを整理する「爆弾」のワーク

ポジティブとネガティブを考えるにおいて、大切なのはバランスをとることです。

どちらかに偏るのではなく、どちらも同じぐらいにすることで、感情に振り回されない自分を作ることができます。

嬉しさ、安心感、罪悪感、苦しみ、不安、穏やか…一口に感情と言っても、様々な種類があります。

私は、感情そのものに良い悪いはない、と考えています。

嬉しいと感じることに良い悪いはなく、同じように苦しいと感じることにも良い悪いはない、と。

何かを感じるとき、人は それが良い or 悪いと区別して感じているわけではありません。

目の前のことに対して、ただただありのままに感じたものが心の中に湧いてくるのです。

ネガティブな気持ちがいっぱいで「もうイヤ! これを全て消したい!」と願うときは、

「ネガティブだからNG! ポジティブだからOK!」ではなく、【どちらも自分の素直な気持ちとしてバランスを取る】ように、色々取り組んでみてください。

 

 

この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。