こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。
恋愛がうまくいかないとき。
その原因としてよくとりあげられるのが「罪悪感」です。
私は悪い子なんだ。
私はダメなやつなんだ。
私は冷たい人間なんだ。
そうして「自分には罪がある」とし、幸せになることへのブレーキとなる感情。
それが罪悪感です。
Contents
人間はデメリットしかないものは自然と手放す
人間には、
自分にとって「デメリットしかないもの」は排除し、
「メリットがあるもの」を手元に残す、という性質があります。
罪悪感は、小さいころの親との関係の中でつくられることが多いのですが、
その罪悪感も、
「もうこれ、持っててもデメリットしかないな」
と思えれば、自然と手放せると私は思っています。
なので、いくらがんばっても、罪悪感が手放せないときは、
罪悪感を持つことに何かしらの「メリット」があるのかもと考えることがあります。
今回は、罪悪感がくれる代表的なメリットを2つ紹介します。
罪悪感くれるメリットその1:求めても手に入らない苦しさから回避する
たとえば、小さいころ。
もっと親の愛情が欲しかったのに、なかなかもらえなかったとします。
欲しいって願っているのに、それが叶えられない状態って、めっちゃキツいです。
すると、
「自分は悪い子だから、求めてはいけないんだ」
と、子どもは、求めない理由として罪悪感を使います。
求めない理由ができれば、求めることをしなくなります。
求めなければ「求めても手にはいらないツラさ」は起きないので、そのツラさを感じなくてすむようになるからです。
罪悪感くれるメリットその2:自分次第で解決できるという希望が残る
「自分は悪い子。
だから、親からも愛情はもらえないし、求めてもいけない」
その考え方は、裏を返すと、
『いい子になれば、愛情がもらえるし、求めてもいい』という意味になります。
「こういう状況になっているのは、自分に原因(悪い)がある」
「自分の原因をとりのぞけば、状況が変化するはず」
「だから、私にはまだ、親からの愛情をもらえるチャンスがある!」と、希望をもつために、罪悪感を使います。
手放せない理由を見つけてあげる
ここまで2つの例を紹介しましたが、
自分では「もうイヤ!いらない!」って思っているけど、
なかなか手放せない感情には、なにかしら「手放せない理由」があります。
今回紹介した例では、
「求めても手にはいらないツラさ」
「解決できるという希望がない苦しさ」
そういったツラさを味わったり、受け入れるよりも、
罪悪感を感じていたほうがマシだ(メリットがある)と、無意識レベルで判断し、手放せないようになっていました。
手放せない感情は、無理して無くそうとするより、
その感情を持ち続ける理由、得ているメリットを見つけて、
その理由を解消したり、
別のメリットを得られるようにしてあげると、
自然となくなることが多いと、私は思っています。
もし、手放せない感情に困っているとしたら、
「手放せない理由」も一緒に探してみるといいかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- 心理カウンセラー
-
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。
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