こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。
人間関係で、イヤな気分になったり、
めんどくさいと感じたり、
「なんで私ばっかり!」と腹が立つ。
そういうときは、その出来事や相手から、距離を取ることを、おすすめしています。
良くも悪くも、他人との関係で、感情が刺激されるとき、
私たちは、相手との距離がとても近くなっています。
距離が遠い人間とは、赤の他人のことを指します。
赤の他人なら、スルーできたり、
「なんだよ」と思いつつも、イヤな気持ちを忘れられるのに、
同じことを、家族や友人、職場の人にされると、
すごく不快な気持ちになって落ち込んだり、
いつまでもズルズルとイヤな記憶を引きずったりする。
そういうことありますよね。
これは、家族や友人、職場の人は、赤の他人とくらべて、距離が近い存在だからです。
他人との距離が近いと、その関係が良い雰囲気のときは、とても居心地がよくなります。
でも、ひとたび、ケンカや衝突が起こると、とても息苦しくなります。
人間関係には、それぞれ、ほどよい距離感があります。
その距離が近くなりすぎると、感情的なこじれが起きやすくなり、
一方で、距離が遠くなりすぎると、その関係が継続しにくくなります。
人間関係がうまくいかなくなると、
よく「相手を理解しよう」と、相手との距離を近づけようとしがちですが、
「なんか自分ばっかり損をしている気がする」
「なんで私ばっかりがんばらないといけないの!?」
そういう気持ちでいっぱいになったときは、相手との距離が近すぎることも多いです。
私たちは、相手との距離が近くなると、相手の気持ちや考え、意志などを、くみ取ろうとします。
しかし、相手との距離が近くなりすぎると、
本当は汲み取らなくていいこと、察しなくてもいいことまで、理解してしまいます。
そして、察して理解してしまったばかりに、
本当は自分がやらなくていいことを、気遣って、やってしまうこともあります。
これが積み重なると、
「私がやらなくていいことを なんで、私はやっているんだ」
という怒りの気持ちが湧いてくるようになります。
このパターンで、「私ばっかり!」の怒りに振り回されている場合は、
本来のあるべき距離感の関係に戻すため、相手と少し距離を置いてもらうようにします。
距離の取り方はいろいろあります。
一緒にいる時間を減らす。
メッセージなどを見る時間を減らす。
など、物理的に距離を取る方法は比較的すぐできます。
物理的に距離を取ることがむずかしかったり、
物理的には離れているのに感覚的に離れている気がしない、
などのときは、心理学的なアプローチで、精神的に距離を取る方法も検討します。
最初は、相手と距離を置くことに、嫌悪感や罪悪感、さびしさを感じることもあるので、
ちょっと大変な場合もありますが、
そこをうまく切り抜けて、少しずつ相手との距離を取っていくと、
あんなにイヤだった気持ちが、すーっと消えて、フラットな気持ちでいられるようになります。
フラットな気持ちでいられる距離。
それが本来あるべき、相手との距離感です。
本来の距離感を取り戻すと、
自分のメンタルが安定してくるだけじゃなく、
元凶だった人間関係の、風通しがよくなって、
人間関係があるべき形に戻り、いい雰囲気になることもあります。
人間関係で、しんどくなったけど、別に、相手との関係を断絶したいわけじゃない。
そういうときこそ、あえて距離を取ってみるのは、結構オススメです。
もしよかったら、参考にしてみてください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- 心理カウンセラー
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恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。
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