こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。
今回は、いろんな人間関係でつかえる、コミュニケーション方法のコツを紹介します。
コツの中身は、ずばりコレ。
・心の距離を近づけるとき→主観で話し、主観を聞く。
・物事を進めるとき→客観で話し、客観を聞く。
友達、恋人、職場の同僚、上司、部下。
私たちの周りにはいろんな人間関係がありますが、コミュニケーションするときの目的は、大きく2つあります。
一つ目は、心の距離を近づけたいとき。
相手と個人的に仲良くなる、人間的な信頼関係をつくることなどを目的とします。
二つ目は、物事を進めたいとき。
会議で結論を出す、お互いに納得できるところを探るなどを目的とします。
心の距離を近づけたいときは、主観のやりとりが役に立ちます。
主観とは、自分の考えや気持ち、感じ方。
嬉しい悲しい、好きキライなど、感情的な部分のことです。
「そう言われると、とても悲しいです」
「ごめんね、配慮が足りなかったよ」
「私、こういうの好きです」
「そっかー、好きなんだね」
「おはようございます。今日はいい天気ですね〜」
そういう、主観的な言葉でやりとりをすると、心の距離はぐっと近づきます。
物事を進めたいときは、客観でのやりとりが重要になってきます。
客観とは、自分以外の誰からみても、あきらかで、具体的な事実のこと。
数字や言葉で、はっきり表現したり、説明できることです。
「新しいあの商品、売れ行きはどう?」
「先週はxx個、今週はxx個、昨日だけならxx個売れています」
「今後、この仕事はxxのように進めていきたいと思いますが、いかがですか?」
「そのやり方では、○○さんが、xxな状況となる可能性が高くなり、業務に支障がでる恐れがあります」
「では、□□の部分を、xxに変更することで対処をしましょう」
「子供を育てながらすべての家事をするのは、正直、厳しいの」
「そうなんだね。毎週火曜日と木曜日の洗濯と、金曜日の夕飯の準備なら、対応できるよ」
そういう、客観的な言葉でのやりとりは、いろいろなことが決まるので、物事が進むようになります。
心の距離を近づけたいときに、客観でやりとりをすると、
「そう言われると、とても悲しいです」
「悲しいだけじゃ、理解しきれない。もっと具体的に説明して」
「私、こういうの好きです」
「なぜ好きなの? 具体的には? そのことをここで話す意味は?」
尋問みたくなり、その関係は悪くなりがちです。
逆に、物事を進めたいときに、主観でやりとりをすると、
「新しいあの商品、売れ行きはどう?」
「まったく売れていないという感じではないし、まぁまぁ売れているんじゃないですかね」
「今後、この仕事はxxのように進めていきたいと思いますが、いかがですか?」
「そんなやり方したら、○○さんがかわいそうです! 冷たいじゃないですか!!」
「子供を育てながらすべての家事をするのは、正直、厳しいの」
「そっかー。俺もできる限り手伝うから心配しないで」
『で、具体的にどうする?』という結論が出ないので、物事が進みにくくなります。
なお、
こっちは心の距離を近づけたいと思っているけど、相手は物事を進めようと思ってる。
もしくは、
こっちは物事を進めようとしているけど、相手は心の距離を近づけようとしている。
など、その時のコミュニケーションの目的がお互いにズレていると、やりとりがこじれがちです。
同じ仕事の話でも、
飲み会であれば心の距離を近づける意味合いが強くて、会議室であれば物事を進める意味のほうが強くなったりしますよね。
そんな風に、コミュニケーションする場面などによって、やりとりの目的は変わったりするので、
「今は何を目的としてコミュニケーションしているのか」その点だけ、見失わないよう、注意が必要です。
とにかく基本は、
心の距離を近づけるときは、主観で話し、主観を聞く。
物事を進めるときは、客観で話し、客観を聞く。
このルールを守るだけで、コミュニケーションの質はぐっと上がる実感がありますし、私自身も意識して、日常に取り入れています。
もし、よかったら試してみてください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- 心理カウンセラー
-
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。
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