こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

今回のテーマは「小さい子どもの泣き声がツラい理由」です。

 

「小さい子どもの泣き声が嫌いで、子どもを欲しいと思えないんです」

「泣いている子どもがイヤだから、 結婚したくないと思うけど、彼にそれを伝えにくいんです」

「子どもの泣き声がイヤだなんて、母親失格ですよね…」

そういったご相談をいただくことがあります。

 

自分に小さい子どもがいる。

自分に子どもがいなくても、街中で泣いている子どもを見かける。

などなど、小さい子どもの泣き声を聞く場面は、多かれ少なかれ、日常の中であるかと思います。

 

まず、そもそもとして、

「子どもの泣き声をイヤだ」と直感的に感じるのは、フツーの反応だと、私は思っています。

 

多くの場合、子どもが泣くときは、なにかしらを要求するときです。

「おなかすいた。なんとかして!」

「おむつが気持ち悪い。なんとかして!」

「背中がかゆい。なんとかして!」

「もう少しで寝れそうだけど寝れない。なんとかして!」

などですね。

 

小さい子どもは、基本的に、自分の力では、なにもできません。

おなかがすいても、自分でご飯を調達できないし、

背中がかゆくても、自分でかくこともできません。

だから、周囲の大人に「なんとかして!」と要求します。

 

倫理的にいいとか悪いとか、

母性があるとか無いとか、

ホルモンバランスがいいとか、よくないとか。

そういうのを、ぜんぶ一旦置いて、小さい子どもと自分を、対等な大人同士だと考えてみます。

 

対等な大人同士である他人に、いきなり「私こんなにツラいの! なんとかして!」と言われたら、誰だって、いい気分にはなりません。

ましてや、子どもは、自分が何に困っているのかを言葉にする力が無いので、「あれかな? これかな?」と、相手の言いたいことを察しなければなりません。

がんばって子どもの言いたいことを想像してみて「これかな」とミルクを出してみれば、「これじゃないー!!」と言わんばかりに、泣き声が大きくなり、でも、どう違うのかというヒントをくれるわけでもありません。

 

これが大人の関係だったら、ウンザリして当然だと、私は思っています。

 

小さい子どもと長時間過ごしているお母さんが、だんだんしんどくなっていくというのは、

この「なんとかしてー!」に、24時間365日、こたえ続けているからです。

ご飯はおろか、ろくに睡眠もとれない状態で、他人の「なんとかしてー!」にこたえ続けるって、肉体的、精神的にかなりの重労働です。

どれだけ母性あふれる人であっても、ツラくなって当たり前です。

 

 

他にも、子どもの泣き声が苦手だというパターンは、

『私の気持ちを察して、なんとかして!』というメッセージに反応している場合があります。

 

例えば、このメッセージを聞くと、

 「あぁ、なんか、あの人困ってる。なんとかしなくちゃ…」

  ↓

 「どうしよう…
  なんかしてあげたいけど、何をしたらいいかぜんぜんわからない…」

  ↓

 「私って、ほんと何もできないなぁ…」

みたいに、自分の中の無力感と結びつけてしまったり、

 

 「あ、あの人、困ってる」

  ↓

 「どうしよう…
  なんかしてあげたいけど、何をしたらいいかぜんぜんわからない…」

  ↓

 「困ってることがあるなら、 はっきり言いなさいよ!」

 「泣いたからって、 誰かが助けてくれると思ったら大間違いよ!!」

みたいに、この状況をなんとかできないことに腹を立ててしまったりと、

子どものメッセージと、自分の中の感覚を結びつけて、自分でも不可思議な反応をしてしまうようなパターンです。

 

24時間365日、子どもにこたえ続けてしんどくなってしまうのも、

子どもの「なんとかして!」を自分の中の感覚と結びつけてしまうのも、

カウンセリング的な取り組みで、多少ラクにすることはできます。

 

ただ、基本的な対応方針は「泣いている子ども」と距離をとる、だと、私は思っています。

 

子どもを育てなくてはいけない立場であれば、家族やシッターさんなどを頼って、ちょっとでも離れる時間をつくることを考える。

街中で見かけたときは、あまりそちらに意識を向けないようにする。

 

などなど、

物理的に離れたり、「あの子はあの子。私は私」と精神的な境界をしっかりひくようにするなどで、ツラさを軽減させることができます。

 

最後に、これは、私の個人的な考えですが、

基本的に小さい子どもの泣き声を聞いて「イヤだなぁ」と感じてしまうのは、

ご本人の中に「困っている人を助けたい」という気持ちがあるからだと、私は思っています。

(助けたいからこそ、助けられなくて、もやもやしちゃうわけだし)

 

なので「子どもの泣き声をツラい」と感じてしまったとしても、それを過度に悪いことだと受け止めなくてもいいかなと思っています。

 

生命力あふれる子どもの要求に答えるのって、肉体的にも精神的にも、本当に大変ですよね。

無理せず、遠慮せず、頼れるものは全部頼ってください。応援しています。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。無料メルマガ「友達ゼロからはじめる恋愛入門以前」の登録はこちら。