こんにちは。
恋愛セラピストのHaNAです。

教育心理学の中に、アタッチメントという概念があります。

アタッチメントとは、辞書的には【養育者との情緒的な絆】や【愛着】と訳されます。
要は、母親をはじめとする自分を育ててくれる人との感情面での繋がり、です。

赤ちゃん

養育者との感情面での繋がりにおいては、回避型、安定型、抵抗型の三つに分類する考え方があります。

その中で特に自立系女性の子ども時代に多かったのではないかと、私が感じる回避型について、今回はご紹介致します。

回避型とは、文字通り養育者との交流を回避するタイプの繋がり方です。

例えば、親が自分から(物理的に)離れても泣いたりパニックになったりしない。
再び親が近づいてきたときは、親から目をそらしたりして、親を避けようとする。
親が抱きしめても自ら抱きつくことがなく、その手を離しても抵抗しない。

と、養育者との感情的な交流を徹底的に回避します。

こういう子どもになる養育者の特徴としては、

子どもの泣く、笑うなどの働きかけに対して適切に反応することができない。
自ら子どもに接触することが少なく、子どもから近づいてくると嫌そうな反応を示す。

という内容が上げられています。

一人の力で生きていけない子どもは、自分を育ててくれる人の存在が不可欠であるということを本能的に感じとっています。

よって、養育者が上記のように接すると、子どもは次のように学びます。

「自分が感情を出すと彼らが去ってしまう」
 ↓
「去っていかれたら、自分は死んでしまう!」
 ↓
「去られないようにするためには、感情を出さないようにすればいいんだ」

結果、自分の感情を出さないよう、感じ取られないよう、回避するようなコミュニケーション方法を学ぶんですね。

このアタッチメントの考え方の最も恐ろしいところは、
親との間でつくったコミュニケーションの形を、大人になっても無意識に実践する傾向があることです。

「自分にとって大切な人をつなぎ止めておくためには、自分の感情を出さないことだ」

と強く学び、実践していくため、大人になるころには、

「自分の感情が出せない」
「自分の望みがわからない」

と、自分の感情をそのまま感じるのが苦手になります。

こういう方の場合、恋愛においては、

自分の感情がうまく出せない
 ↓
相手とうまくコミュニケーションできない
 ↓
恋愛がうまくいかない

という【恋愛が苦手】スパイラルにはまっていくことが多いです。

感情がうまく感じられない方の中には、理性で物事を解決しようとする方もいるかもしれません。

しかし、生き残るために学んだものは、理性の力で簡単に変えられるようなものではありませんので、大抵「わかってても出来ないのよ!」パターンにハマります。

さらに、この幼少期のアタッチメントが問題の原因になっている場合、記憶にないころの出来事が根っこなので、どれだけ過去の記憶から探し出そうとしても思いだすことはほぼ不可能です。

ただ、もし養育者との関係性が原因で今の恋愛がうまくいっていないとしても、それを変える方法はいくつかあります。

代表的な方法は、改めて【アタッチメント=他人との関係性】を学び直すことです。

今の【他人との関係性】はあくまで小さいころに学んだことです。
また、養育者とは血のつながった母親のみならず、父親、保育士など、自分を支えてくれる人のことを指します。

ですので、小さいころ親から学んだように、

【自分を支えてくれる人】(友人や仕事の同僚)などから、彼らがくれる愛情、尊敬、思いやりなどを受け取り、新しい関係性を学んでいきます。

(もし【人】からもらえないと思うのなら、【人以外で自分を支えてくれる存在】(動物や自然)などからでも構いません)

セラピーなどで、記憶にないころに直接アプローチするのも効果的なのですが、
セラピーでは本人が今まで受け取って来た愛情をもとに、ネガティブな感情を中和していくので、
本人の中に他者からもらった良いエネルギーが蓄積されていなければ、そこからはじめていきます。

人間は、生涯学習する生き物です。
生きながらコツコツ学んできたものを変化させるには、同じようにコツコツ学び直すしかないのです。

この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。