こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

人間関係の問題がこじれていくパターンの一つに「責任範囲がごちゃごちゃしている」というのがあります。

 

たとえば。

A美さんには、B男さんという彼氏がいます。
最近、B男さんに、C子さんという浮気相手ができました。

B男さんはこう言いました。

「C子さんは、親からヒドい扱いを受けていて、かわいそうな人なんだ」
「C子さんにはお世話になった面もあるから、なんとか助けてあげたい」

それを聞いたA美さんは、カウンセリングに来て、こう言いました。

「B男さんを見ていると、すごく心が苦しいんです」
「B男さんが、C子さんとの関係を卒業するためには、どうしたらいいですか?」

みたいな、たくさんの登場人物が出てくるご相談は、責任範囲がわかりにくくなっていることが多いです。

 

こういうご相談の場合は、登場人物の責任範囲を明確にしていくことを意識します。

その人の責任範囲を明確にするときの方法の一つは、英語で表現したときに主語が「 I (私は、私が)」ではじめられるかどうかです。

 

先の例で続けますね。

まず、A美さん。

「A美さんは」「A美さんが」ではじめられるのは、

・B男さんという男性と関係を持っている
・B男さんと、関係がうまくいっていない
・心が苦しい

これぐらいでしょうか。

 

次、B男さん。

「B男さんは」「B男さんが」ではじめられるのは、

・A美さんという女性と関係を持っている
・C子さんという女性と関係を持っている
・C子さんに「お世話になった」と思っている
・C子さんを「助けたい!」と思っている

これぐらいですかね。

 

最後、C子さん。

「C子さんは」「C子さんが」ではじめられるのは、

・B男さんという男性と関係を持っている
・親との関係がうまくいっていない(byB男さん)

これぐらいかな。

 

人間関係のこじれた問題を解決するときの鉄則の一つに、こういうのがあります。

「自分が主語じゃない問題に、首をつっこんではならない」

 

今回の例で見てみましょう。

A美さんは、B男さんの、

・C子さんという女性と関係を持っている
・C子さんに「お世話になった」と思っている
・C子さんを「助けたい!」と思っている

を、背負い込もうとしているように見える部分があります。

 

B男さんには、C子さんの、

・親との関係がうまくいっていない(byB男さん)

を、背負い込もうとしているように見える部分があります。

 

これは、自分の責任範囲じゃない部分まで、踏み込んでいるってことになります。

 

主語が「相手」ではじまるものは、基本的にすべて、相手の責任範囲です。

相手の責任範囲にふみこむと、問題はどんどんこじれていきます。

本来解決すべきなのは誰なのかが、わからなくなるからです。

 

状況によっては、相手の責任範囲に手を出すことが必要な場面もあります。

ただあくまで、本人の責任範囲外のことは、誰にもできない、のが基本です。

 

ちなみに、よくやりがちなパターンとして、

「B男さんが、C子さんとの関係を卒業するためには、どうしたらいいですか?」

このA美さんの状態を、こんなふうに書き換える例があります。

 

・A美さんは、B男さんとC子さんの関係に悩んでいる

 

こうすると一見、A美さんが主語のように見えますが、B男さんとC子さんが、最終的にどうするか、その決定権は、A美さんにはありません。

 

A美さんに決められるのは、

・A美さんが、B男さんと(別れも含めて)どんな関係をつくっていくか
・A美さん自身が、C子さんにどんな印象を持つか

だけです。

 

B男さんとC子さんがどんな関係をつくっていくか。

それを決められるのは、B男さんとC子さんだけなんです。

 

それは残酷なことかもしれませんが、まずそこに立ち戻ることが、こじれた人間関係を解消するには必要なことだと、私は思っています。

 

もし、人間関係の問題に困ったときは、主語をわけてみてください。

そうして責任範囲を明確にすると、何かしらの突破口が見えてくることがあります。

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。