こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

「ツラくてもニコニコしていれば、楽しくなる」

「ネガティブなことばっかり言っていないで、ポジティブなこと考えよう!」

「言霊といって、嫌な言葉ばかり使っていると、そういう嫌な出来事ばっかり引き寄せる。
 だから、もっと元気がでる言葉を使おう!!」

『…ということを心がけているんですが、それを維持しようとするのがしんどいんです』

というご相談を受けることがあります。

「ポジティブがしんどい」の相談は、結構多い

この「ポジティブがしんどい」系のご相談、実は結構多いです。

このテーマでご相談にくる方は、

ご相談者の周囲で「ポジティブであることこそ美徳」という価値観が大切にされていたりして、

日常の中でふと「しんどいなー」「つらいな」と感じたとしても、

『ポジティブであれ』の精神に反するかもと、そういう気持ちをぐっと抑えつけているうちに、だんだんしんどくなっていく…というパターンが多いです。

今回は、ポジティブでいることがしんどい理由の大きいもの2つを紹介します。

 

ポジティブがしんどい理由1:自分にダメ出ししてるから

そもそも大前提として、人間の気持ちや感情には変化がつきものです。

 

例えば、映画を見ているとき。

今、この瞬間は「最高に楽しい!」と思っていても、

ストーリーが進むにつれ、その楽しさはだんだんと小さくなっていくかもしれないし、

途中でドキドキのスリル感に変わるかもしれない。

スリル感から、とつぜん絶望感に変わったかと思ったら、そこから一気に事態が逆転して、なんともいえない達成感を感じるかもしれない。

このように、感じている気持ちは、常に変化していくものです。

 

そして、これらの変化は、私たち自身がコントロールできるものではありません。

「楽しい」や「スリル感」は好きだから感じたい。
「絶望感」は嫌いだから感じたくない。

そんなふうに、自分の意思で「感じる気持ち」を選ぶことも、基本的にはできません。

 

でも、常にポジティブであろうとしてしんどくなる方は、自分の「感じる気持ち」を理性で選ぼうとがんばっていることが多いです。

自然と湧き上がってくる「しんどさ」や「つらさ」などのネガティブと呼ばれる感覚を、

「そんなこと思っちゃダメ!」
「私はそんなこと感じてない!!」

と、無理やり無かったことにしようとします。

これは「自分で自分にダメ出しする」のとほぼ同じ行為です。

自分の中にネガティブな感覚が出てくるたびに、自分にダメ出ししていれば、しんどくなっても、しかたがありません。

 

ポジティブがしんどい理由2:ネガティブ嫌いの裏返し

ポジティブであることを追求しすぎることの裏側には、過度なネガティブ嫌いがあることもあります。

「ポジティブでいたい」のではなく、「ネガティブでありたくない」のです。

 

もし周囲が「ポジティブでいたい」のではなく、「ネガティブでありたくない」の気持ちが強いと、そこに所属する限り「ネガティブな気持ち」は否定され続けます。

その否定の形は「そういう言い方やめなよ」と直接的な感じではなく、ちょっと「つかれたかも」とつぶやいただけなのに、わざとらしく明るい感じで「もっと未来を見ようよ!!」と、強い光でぬりつぶすような感じです。

これも、形を変えたダメ出しなので、こういうコミュニティにいると、だんだん息苦しさを感じるようになります。

 

メンタルの回復と、ストップ・ザ・ダメ出し

今回紹介したようなパターンでお困りの場合、カウンセリングでは、ダメ出しされつづけ、ダメージを負ったご本人のメンタルを回復させていくアプローチをとることが多いです。

ある程度メンタルが回復してからは、無意識レベルで習慣化してしまっている「自分へダメ出しする気持ち」を、少しずつゆるめていくこともやります。

周囲からの「ネガティブでありたくない」の強要がひどいときは、それへの対処もセットがいいですね。

 

ちゃんとメンタルを回復させ、自分へのダメ出しも減るようになると、「ポジティブ」「ネガティブ」といったことに、変に振り回されず、気持ちも安定していきます。

 

少しでもご参考になれば幸いです。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。