子どもの強い独占欲について、親御さんからのご相談をいただくことがあります。

「独占欲が強すぎるのは、家庭に問題があるからではないだろうか」
「私の子育ては、間違っているのではないか」
「私のせいで、子どもがゆがんでしまったらどうしよう」

子どものころの体験が、大人になってから大きな影響を及ぼすという話も、知っている方がとても増えてきました。
だからこそ、いざ自分が親になったとき『自分の子育てが、子どもの将来をゆがめてしまうのではないか』と不安を抱える方も多いようです。

周りの人が困るほど、子どもの独占欲が強いとき。

それは、家庭で何かしらの問題がある場合も、もちろんあります。

でも、問題なく、すくすく健康に育っている場合でも、一時的に子どもの独占欲が強くなることは、よくあります。

例えば、以下のようなパターンです。

 

子どもの中で「自信」が育ち始めている

特定の何かを独占するということは、「他ではない、これがいい」と自分の意思で選んでいるということです。
これは、自分の意思の意思で決めたものを選ぶ=「自信」が育ち始めたときに、出てくる傾向でもあります。
(この力が足りないと「自分が何を選んだらいいのかよくわからない…」という漠然とした不安になることもあります)

・自分の意思で「これだ!」と決めて、突き進む。

 → でも、まだ、力を加減することができないので、全力で突き進んでしまう

 → 結果的に、全力で「これがいい!」と独占しようとしてしまう。

このパターンの場合は、

『それが、大好きなんだね』
 →(あなたが選んだものは間違っていないよ)

『私も、それ好きなんだ』
 → (あなたが選んだもの、私もステキだと思っているよ)

『だから、私にも、少しだけわけて欲しいな』
 → (あなたが選んだステキなものは、あなたのものだよ)
 → (あなたのものだから、わけて欲しいとお願いする)

という感じの声かけをオススメしています。

「自分の選択が肯定されている」
「ゆずってあげている」

という状態をつくることで、「自分の選択は間違っていないのかも!」と、自信を育てる手助けになります。

 

子どもの中で「ガマンする力」が育ち始めている

社会の中で生きていくには、ときにガマンして、ゆずることも大切です。
でも、ずっとガマンするだけでは、いつか力尽きてしまいますので、やっぱりどこか安心できる場所で、ゆるむことも大切です。

例えば、

・電車など公共の場所では「静かにしよう」とぐっとガマンしている。

 → 安心できる家の中では「もうガマンしなくて大丈夫」とゆるむ

 → 家の中では、過度にゆるみすぎて、いつも以上にワガママになってしまう

 → 結果的に、ワガママが行きすぎて、好きなものを独占するような行動が出てしまう。

このパターンの場合は、独占欲が強くなる前に、その元となる「子どもがガマンしている」場面があるはずです。

その場面を見つけて、

『電車の中では、静かにしてて、えらかったね』
『あのときはガマンしてくれて、ありがとうね』

というような声かけをしてあげるのがオススメです。

「『がんばってガマンしている』ことに気づいてもらえている」

それが、子どもの「ガマンする力」を育てる手助けになります。

 

 

 

 

子どもが「失敗から立ち上がる」体験を学ぼうとしている

やっぱり、自分一人で何かを独占するのは、あまり褒められたことではありません。
独占しすぎることで、友達との関係が、うまくいかないこともあるでしょう。

でも、それは、心の成長には必要なことです。

・独占することで、友達との関係がうまくいかない

→ 失敗することで「このやり方じゃ、うまくいかないんだ」と気づく

→「じゃあ、どうしたらいいんだろう」って考える

→ 考えたことを実際にやってみる

この一連の流れを、繰り返すことで、子どもは「失敗から立ち上がる」力を育てて行きます。

このパターンの場合は、親としてはちょっと忍耐が必要です。
子どもが、その強い独占欲で、失敗するまで、ぐっと耐えて、待ちます。

そして、いざ子どもが失敗したときは、

『うまくいかなくて、悲しかったね』
『どうなったら、よかったんだろうね?』

という感じで、子どもと同じ目線で、一緒に考える感じの声かけをオススメしています。

うまくいかなくて、一番悲しい、悔しいのは、その子ども自身です。

その悲しさ、悔しさを否定せず、まずは、一緒にいる。
そして、次はどうしようか、と未来に視点を向けてあげる。

そうすることで、

「うまくいかなくても、次があるんだ」

と、子どもは「失敗から立ち上がる」練習をすることができます。

 

『独占欲が強い』とは、必ずしも悪いことではない

好きなものを、思いっきり堪能したいというのは、フツーのことです。

子どもの独占欲が強すぎて、あまりに気になる場合は、もちろん、しかるべき場所へ相談するのもいいでしょう。

重要なのは、その独占したい気持ちを、うまくコントロールする力を学ぶことだと思っています。

子どもの独占欲に困っている方に、少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。無料メルマガ「友達ゼロからはじめる恋愛入門以前」の登録はこちら。