こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

WooRisさんで、子どもの独占欲を強めてしまいがちな親の行動を紹介しました。

2018/2/24追記:WooRisさんがサイトを閉じてしまったので、取材時のコメントを全文載せますね。

「子どもの独占欲」を強めてしまう親のNG行動とは
http://wooris.jp/archives/216081

独占欲の原因の多くは、不自然なガマン体験です

子どもの将来を思えばこそ、ゆずること、ガマンすること、自分の希望が通らないことを学ぶのは、よい人間関係を築くのに、とても大切です。
ほどよい不満は、その解消のために「どうやったらうまくいくのかな?」と、健全に考える力の育成にもつながります。
しかし、「損した!」「満たされなかった」というガマン体験、不満体験が多くなると、その気持ちを打ち消すために、強い独占欲が生まれることがあります。

例えば、次のような親の行動は、やりすぎてしまうと、子どもの独占欲を育てることになりがちです。

NG:子ども本人の気持ちを聞かずに、友達や兄弟に、本人のものをゆずらせる

オモチャやおやつを、友達や兄弟で一緒に楽しむような場面では、お互いにゆずりあうことが大切です。
ただ、子ども本人の気持ち(あげたくない、本当は自分が楽しみたい)を受け止めずに、他人に「ゆずる」ことばかり経験させると、子どもは『相手に「ゆずる」ことはイヤなこと、損をすることだ』と学ぶことがあります。
私たち大人だって、自分の気持ちを無視され、その気持ちに反する行動を強制されたら、イヤな気持ちになりますよね。
「損をした!」と感じたら、損を取り戻したいって感じますよね。
子どもも同じです。
その取り戻したいという気持ちが、強い独占欲となり、相手にゆずることをむずかしくする原因の一つになったりします。

ですので、もし、子どもがゆずるべきときにゆずれたときは、「ちゃんと、どうぞができたね」「よくガマンできたね」と笑顔で伝えてみてください。
子ども本人が「あげたくないなぁ」と感じていること、それをぐっとガマンできたことを、一緒に喜んでみてください。

お母さんやお父さんの笑顔や喜びがあるだけで、子どもの中のイヤな気持ちがうすくなり、「損した!」と感じにくくなります。

NG:子ども本人が欲しいものではなく、役に立つものばかりをあげる

子どもが欲しいものと、子どもの役に立つものが一緒とは限りません。
子どもが「これ欲しい!」と感じていたとしても、私たち大人は「そんなヘンなものより、こっちのほうが役に立つよ」と、子どもの将来を思って、アドバイスをすることもあります。
ただ、子ども本人にとってそれは「欲しいものがもらえない!」と、欲求が満たされない体験となります。
「欲しいものがもらえない」ことが続くと、子どもの中で「欲しい!」という気持ちが大きくなり、そんなに欲しくないものにまで、大げさに「欲しい!」「それ私の!!」と主張したり、自分のものを誰かに貸すことをイヤがるようになります。

ですので、子どもが、何かを欲しがったときは、その場でジャッジをするのではなく、「この間買ったものがお家にあるから、今日はやめようね」や「来週の誕生日の分でよければ、今、買ってもいいよ」など、生活の流れの中で、バランスよく「欲しいもの」と「必要なもの」を取り入れてみてください。

バランスのいい欲求不満は、子どもにとって、バランスのいいガマンを学ぶ機会となります。

 

 

 

 

OK:ほどよい自由と、ほどよいガマンを。

好きなものを独占したい!という気持ちは、誰にでもあるものです。
もちろん、親が心を鬼にして、「わがままはダメ!」と、無理やり、引き剥がすことも必要です。
「それはお友達にあげようね」と、うながしてあげることも、大切です。

独占欲の裏側には、「欲しかったのに、手に入らなかった」という満たされなかった思いがあります。
そこを満たしてあげることで、「欲しい!」という気持ちが落ち着くので、自然と独占欲も小さくなります。

とはいえ、子ども自身の「欲しい!」に、無制限に付き合ってしまえば、ワガママさを抑えること学ぶことができず、他人と協力することが苦手となってしまう面もあります。

大切なのは、ほどよい自由(わがまま)と、ほどよいガマンを、少しずつ取り入れていくことです。

うまくいくコツの一つは、「今日の夕ご飯は、あなたの好きなハンバーグだから、明日の朝ご飯は、お母さんが好きなお魚にしてもいい?」みたいに、日常の中で、親子で取り組んでいくことです。

状況にあわせて、使い分けてくださいね。

この記事を書いた人

玉川 華世
玉川 華世心理カウンセラー
恋愛、友達関係を中心に、人間関係をテーマにしたカウンセリングを行う。
セッションの時間外、日常での中の取り組みを重視し、本人の基礎力をコツコツあげるスタイルに定評がある。無料メルマガ「友達ゼロからはじめる恋愛入門以前」の登録はこちら。