こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

 

WooRisさんで、子どもが将来、ウソをつきやすくなる親の行動について、お答えしました。

わが子が将来「虚言癖のある子ども」に育ってしまうNG行為4つ

 

2019/9/24追記:WooRisさんがサイトを閉じてしまったので、取材時のコメントを全文載せますね。

 

自分の心や体を守りたいとき。
大切な人を助けたいとき。
大好きな人との関係を壊したくないとき。

人はウソをつきます。それは子どもであっても同じです。

「ウソをつかないと、コワい目にあう!」
「本当のことをしゃべったら、○○ちゃんが、怒られちゃう!」
「なんとかごまかさないと、お母さんに嫌われちゃう!!」

「だから、ここはウソをついたほうがいい!!」

子ども自身がそう感じることが多く、さらに、ウソをついたことで、欲しい結果が得られた。
そういう経験が多くなると、子どもは、ウソをつく癖がつきやすくなります。

例えば、次のような状況は、子どもがウソをつきやすくなりがちです。

 

親がスマホをいじりながら、子どもの話を聞く

大人の感覚では、スマホをいじっていたとしても、子どもの話を聞いているかもしれません。
子どものために、病院の予約をスマホでしていることもあるでしょう。

ところが、子どもは、顔がむけられていない状態が長時間続くと、「私の話、聞いてもらえているのかな?」と不安になりやすくなります。

すると、子どもの中で「もっと真剣に聞いてもらいたい!」という思いが強くなり、お母さんやお父さんが、強く興味を示すような、インパクトのある話を探し始めます。
しかし、子どもの生活の中で、大人の興味をそそるようなインパクトのある話はあまりないので、結果的に、体験したことを誇張するようなウソをつくことになりがちです。

子どもが話し始めたら、できればスマホはちょっと横に置いて、最初の3分だけでいいので、子どもの顔を見ながら話を聞いてあげてみてください。
最初の3分だけでも「ちゃんと聞いてもらえた!」と子どもが感じれば、そのあとは、多少スマホをさわりながらもで、大丈夫ですよ。

 

親が、子どもの友達をほめたり、彼らと比較をする

「○○くんは、すごいね」「○○ちゃんは、かわいいね」「少しは、あなたも○○くんを見習ったら?」など、子どもの友達をほめたり、比較すること、ありますよね。
親としては、友達の名前を出すことで「あなたも、もっとがんばれ!」と応援するつもりだったり、そもそも感じたことを口に出しただけかもしれません。

ところが、子どもは、それを「お母さんは、僕より○○くんが好きなんだ」「お父さんは、私ではなく、○○ちゃんのような子が好きなんだ」と、自分の否定として受け取ることがあります。

すると、子どもは、自分自身を否定し、『お母さんに愛されている○○くん』『お父さんが好きな○○ちゃん』になろうと、『○○くん』『○○ちゃん』の行動や言動をマネするようになります。
しかし、実際には本物の『○○くん』『○○ちゃん』ではないので、マネをすることができないこともあります。
そういうとき、子どもは理想の『○○くん』『○○ちゃん』と、現実の『できない自分』の差を埋めるために、ウソをつきます。(できていないことを「できた」と言ったり、失敗したことを「やってない」など)
それが続くと、理想と現実の差を埋めるためのウソが多くなり、結果的に、ウソをつく癖がつきやすくなります。

子どもの友達をほめたり、彼らと比較をするときは、子どもとセットで伝えるようにしてみてください。

「○○くんは、すごいよね。あなたも、がんばればできるから、一緒にがんばろうね」
「○○ちゃんは、かわいいね。もちろん、お前も、十分かわいいよ」

そうして、自分とセットにしてもらうと、子どもは自分を否定する必要がなくなるので、ウソをつく必要もなくなります。

 

成績やコンクール結果など、わかりやすい結果ばかりをほめる

学校の成績や、コンクールなど、第三者にみとめられた結果は、見た目にわかりやすいので、ついつい、強くほめがちです。

そういった、目に見える結果ばかりをほめたり、認めたりする一方で、「やさしさ」や「最後までねばる」など、性格(内面)の良さ・豊かさに、あまり意識をむけない状態がつづくと、子どもは「他人から見える自分」を磨くことに力を注ぐようになります。

「お母さんが好きそうな私になろう」「お父さんが自慢できるような僕になろう」と、がんばりすぎると、『等身大の自分ではない、理想の自分』を目指すようになります。
すると、理想の自分と、等身大の自分の差が大きくなり、その差をうめるために、ウソが必要となってきます。

目にみえる結果、第三者にみとめられた結果は、もちろん、親子で誇っていいものです。
ただ、そういった「結果」だけではなく、本人の「内面」や結果を得るための「過程」など、人間として大切な部分も、一緒にほめ、認めてあげてください。
人間的な魅力も一緒にほめてあげると、ウソをつく必要がなくなるのはもちろん、等身大の自分として、建設的に「結果」のために努力できるようになります。

 

大切な何かを失う不安を、強く感じたとき、子どもは、それを避けるためにウソをつく

逆に言えば「ウソをつかなくても、大切なものは壊れない、失われない」という安心感があれば、ウソをつく必要はないということです。

一方で、子どもは、成長の過程で「ウソをつく」ことを覚える一面もあります。
それは、安心感があるからこそ、心が成長し、出てくるウソです。

子どもがそういうウソをついたときは、親が「ウソをついている」ことをちゃんと見抜いて、『そういうことをしてはいけないよ』と、しっかり叱ってあげてください。

「ウソをつく自分」でも、見捨てられず、ちゃんと叱ってもらえたという経験が、ウソに対する罪悪感を育て、さらなる心の成長を促します。

 

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。