こんにちは。
心理カウンセラーの玉川です。

WooRisさんで、子ども本人の引きこもりたくなる気持ちを強くする親の行動について、お答えしました。

2019/9/24追記:WooRisさんがサイトを閉じてしまったので、取材時のコメントを全文載せますね。
その過保護キケン!「引きこもりがちな子ども」に育ってしまう親のNG行動

 

 

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人生では、いろいろなことが起きます。
その「いろいろなことに対処しきれない」不安が、引きこもりたくなる気持ちを生みます。
そして、多くの場合、それは「自分一人の力では対処できない」という失敗への恐怖です。

例えば、次のような親の行動は、子ども本人の引きこもりたくなる気持ちを強くすることに繋がりがちです。

 

苦手なことに、どんどんチャレンジさせる

苦手なことは少しでも克服して欲しいと思うのが、親心です。

ですが、だいたいの人間にとって、苦手なこと=失敗しやすいことです。
ほどよい失敗経験は、子どもを成長させます。
しかし子ども本人のキャパシティを超えた失敗経験は、本人の「自分の力を信じる力(自信)」をむしばんでいきます。

すると、大人になっても「また失敗するんじゃないか」と不安がつきまとい、消極的、保守的な選択を好みやすくなります。

苦手なことの克服には、失敗したあとのフォローが重要です。
「何があったから失敗したんだろうね」「次は、こんな風にやってみたら、うまくいくかもしれないね」と、原因と今後の対策まで一緒に考えてあげると、子どもは、過度に自信を失わずに済みます。

 

向いていないことを、すべて自力でやらせようとする

相手を思いやれるやさしい子に、「これからは強くないと生き残れないぞ!」と、ガンガン相手と競争させる。
新しいことに挑戦するのが好きな子に、「他人と同じことをできるようにしなさい」と、まわりと同じように振る舞うよう厳しくする。

競争することも、協調することも、人生においては、とても大切です。
しかし、人間には個性があり、向き、不向きがあります。
向いていないことをできるようにと、ムリヤリ矯正しすぎてしまうと、もともともっていた本人の強みや、意思がわからなくなってしまうことがあります。

すると、大人になって、自分の意思で人生を選んでいかなくてはいけないときに、「自分はどんなふうに生きたいのか」が見えなくなり、動けなくなってしまいます。

本人に不向きなことをやらせるときは、一人の力でやり遂げることだけではなく、他人に「手伝ってください」とお願いすることを教えてあげることをオススメしています。

一人の力では限界がある。
だからこそ誰かと一緒にやることで、目の前の課題を乗り越えていくんだよ、ということを、ぜひ教えてあげてください。

子どもは、失敗を通して、自分の個性を活かしつつ、他人と協力することを覚えていきます。

 

失敗を親がすべてかたづけてしまう

子どもはたくさんの失敗をし、その度に「自分に対処できないことが起きてしまった」「本当は、自分はダメなんじゃないか?」と心が不安定になります。
そんなとき、子どもの失敗のかたづけを、すべて親がしてしまうと、子どもは失敗をリカバリーする経験ができません。

失敗しても、その失敗した結果を受け入れて、リカバリーし、最後まで片付けることを学ぶと、子どもにとって、失敗経験は「自分に対処できないものではない!」と、恐いものではなくなります。

人間は、大人になってもたくさん失敗します。
一つの失敗を必要以上に大きく受け止めてしまえば、誰だって身動きがとれなくなります。

子どもの失敗した結果を、子ども本人と一緒にかたづけることで、「失敗しても、ちゃんと対処すれば大丈夫なんだ」ということを子どもは学び、挑戦する気持ちを持ち続けることができます。

 

「自分一人の力では対処できない」不安が、安全な場所へ引きこもりたくなる気持ちを生む

・失敗経験の振り返り方、改善方法。
・一人の力の限界を知り、他人へ、協力をお願いする大切さ。
・失敗したときの、リカバリーの仕方。

そういった「こうやって対処していけばいいだよ」ということを教えてあげると、子どもは引きこもる必要がなくなります。

お母さんやお父さんが、自分たちの失敗に対して、上記のような対処をしていく姿を見せてあげることも効果的です。
「ちゃんと導いてあげなくちゃ! 失敗しないよう、しっかりしなきゃ!」と肩に力を入れるのではなく、「子どもと一緒に、失敗しながら成長していけばいっか」ぐらいの気持ちで、一緒に取り組んでいくと、親子の信頼も育ちます。

ゆっくり、取り組んでみてください。

 

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。